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公爵令嬢の優雅なお茶会
夏の暑さが鳴りを潜め、風に爽やかな涼しさが混じるようになった季節。美しく整えられた豪奢な庭園を彩... 夏の暑さが鳴りを潜め、風に爽やかな涼しさが混じるようになった季節。美しく整えられた豪奢な庭園を彩る花々を、秋の風が穏やかに揺らしていく。日差しもそれほど強くはない秋空の下、見事な中庭を臨むガゼボにはふたつの人影があった。 優雅な仕草でティーカップを傾ける二人は、どちらも年のころでいうと十代半ばから後半に差し掛かったあたり。ひとりは少年だ。陽光を受けて輝く見事な金髪と、秋の空よりも深い青を湛えた美しい瞳。白い肌も細身のシルエットも中性的な印象を与えるが、決して軟弱そうには見えない凛々しい顔立ち。眼差しだけで他者を惹きつける魅力を持つ彼は、この国の第二王子たるオーランド・ウィングロットその人である。 そんなオーランドと差し向かいで優雅にケーキを口に運ぶのは、漆黒の艶やかな髪を背中に流し、春の菫よりも淡い色に輝くアメジストの瞳を持つ少女だ。眦はややきつめながら、秋の庭園の花々の中にあってもひとき