給与や賞与よりも働く環境と企業年金が重要であるわけ（森本紀行） - エキスパート - Yahoo!ニュース

規模の大きな企業は、一般に、多数の企業より構成される企業グループになっていますが、企業グループとしては、その結合に合理性がある限り、結合の強化を図るはずです。そのとき、企業グループへの帰属意識と人的な一体感を醸成するものとして、グループ共通の福利厚生制度があるのではないか、特に、企業年金は、この視点から見直されるべきではないのか。 企業グループとは 企業グループについては、グループを形成すること自体の合理性が常に問題にされてきました。なぜなら、一方には、グループが結合すべきものなら、なぜ分社しているのか、他方には、グループ内各社に独立性があるのなら、なぜ結合しているのかという両極の問いに合理的な答えが必要になるからです。 このとき、基本的な論点としては、多様な業務の結合で構成される事業の遂行において、組織の非効率を排する目的で、異なる業務内容に即して組織が分割され、分社されることもあるため