八月十五日に戦争は終わったのか？ - 虚無回転レシーブ

1945年８月14日深夜11時過ぎ、宮内省の一室。陸軍大元帥の軍装をまとった昭和天皇は終戦詔書を朗読し、それが録音された。声が震えたため、昭和天皇は取り直しを希望し、二回目の朗読がなされという。 日本電気音響（後のデノン）製のDP-17-K可搬型円盤録音機によって録音された終戦詔書が、翌15日正午過ぎ、ラジオで放送された*1。音質が極めて悪かったこと、朗読の節回しが独特であったこと、文章に難解な言葉が相当数含まれていたことなどにより、国民の多くはその論旨を理解できなかったという。これが「八月十五日の神話」の起点となる、いわゆる玉音放送である。 ちくま新書の『八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学』を読んだ。 八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学 ちくま新書 (544)posted with AZlink at 2011.3.4佐藤 卓己 筑摩書房 売り上げランキング: 172407

[GuriGura]

『八月十五日の神話　終戦記念日のメディア学』を読みますた。面白かったです。

[filinion]

実際の降伏交渉は10日に始まっていたから、国外では15日は何ら特別な日ではないだろう。でも、当時の日本人が「ついに戦争が終わった」と思ったのは8/15で、それが終戦記念日に定められたのはもっともだと思うけど。

[sirocco]

8月15日を過ぎてもソ連は満州に侵攻し、日本兵をかき集めシベリアに抑留させた。ソ連と日本が降伏文書に署名し、正式に終結したのは9月2日。「昭和史」の半藤さんは日本は国際法に無知すぎたと言っています。

[sato0427]

史実としては9月2日だろうね。でも国民にとっては陛下の御言葉の方が衝撃的だったろう。

[kousyou]

丁度この本、数日前にブックオフで買ったとこだった。冒頭の815文字、玉音放送が4分37秒でジョン・ケージの4分33秒とほぼ同じという指摘に、おお、と思った。