『劇場版少女歌劇レヴュースタァライト』感想─演出と物語の乖離がもたらす空虚さ｜檜山バターン

『劇場版少女歌劇レヴュースタァライト』を鑑賞したことは、おそるべき体験だった。 見ていて、「ああいいな」と思うようなカットはそれなりにあった。それも今までのセルアニメの流れを組む作品ではなかなか見たことがないような映像表現がたくさんあった。 しかし見終わったあと、私はぐったりとした気分で劇場を出た。虚脱感というか、意気消沈というか。なんの感情も持てないまま、いらだちに似たなにかが体に充満していた。それは次第に空虚さに変わって無常な切なさになった。人の多い池袋でなかったらそのまま涙を流していたかもしれない。 作品についてまず子供っぽい比喩で語るとすれば、きらびやかなおもちゃ箱のなかになにもなかったような感じだろうか。いや、おもちゃ箱のなかががらんどうなことは見ている最中からわかっていた、でも、でもここにはなにかあるんじゃないかという、期待を膨らませる手品というか仕掛けがあるから、私はそこに何

[micromillion]

天堂真矢だけは訂正していただきたい

[niwaradi]

おそらく何かに見た目で憧れたことない人には理解不能だろうなと。登場人物の課題は情熱が冷めて変質していること。そこで必要なのが再生産。社会的動機を求める人はお呼びでない。演出だけで楽しめたのはすごいが。

[backnet]

わりと全員感情拗らせた百合だったし、TV版観てるなら双葉の進路の事で香子の気が立ってるだろうことは｢しょうもな」のシーンでわかるのに"不和や関係のぎくしゃくも示されなかった"とか言っちゃうのマジか……？

[sander]

これはもうそういうものだからと言われたら何も返す言葉はないけど、ちゃんと九人分の見せ場を作ってもオムニバス的で、愛城華恋のストーリーになんら影響しないという構成は勿体無いとは思った。

[shikiarai]

んー、私はそうは思わなかったなぁ

[mitz_008]

卒業で「役」を終えた彼女らは次の駅へ到達したのだろうか？物語の不在や希薄さが故に、私には彼女らを載せた列車が永遠に次の駅に到達しないかのように思えた。

[youtanwa]

アニメ版しか見ていないが、調味料だけ皿にてんこもりで出された感覚だった。それを言語化されて腑に落ちた良いレヴュー(違

[yhaniwa]

「着飾った言葉の下のドロドロした感情の表面化」「終わりと思ってるけど終わらなくてもいい」とか、各レヴューはテーマ的に最後に結実してると思うけどなあ。

[dalmacija]

そもそも借りてきた自己実現や当然の自他の非対称性あたりの普遍実存の現代的断片を演出自己目的的にかつ目眩く引用で構成することで独我相対化の進んだ時代のフェイクと閉塞を表現したエモさが優れた作品なのでは