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やっと見つけたわたしの居場所は、LGBTフレンドリー企業でした|いちとせしをり|note
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やっと見つけたわたしの居場所は、LGBTフレンドリー企業でした|いちとせしをり|note
平日、履歴書を買いに行く瞬間、人はとびきり臆病である。 「いらっしゃいませ」 声が聞こえて安心した... 平日、履歴書を買いに行く瞬間、人はとびきり臆病である。 「いらっしゃいませ」 声が聞こえて安心した。踏み出した自分を讃えられている気さえする。柿渋色の床と、しゃがれた空気。普段は頭の中に存在していないはずの記憶が、飛び込んできた景色を合図に零れだす。そういえば前も、この店員さんだった。 「ここで暮らして、何年になるだろう」 町の文房具屋、と、いった雰囲気。お世辞にも広い店内とは言えないが、広い必要もないのだろう。度々わたしは、狭い世界に途方もない落ち着きを感じる。電線に座るスズメが、澄んだ前奏。驚くことに、人は体じゅうを焼かれていても気づけないときがある。 「たしかこのあたりだった気がする」 それらしい場所を探すが、見当たらない。「まただ」。こんな狭い場所で、わたしは自分の欲しいものすら見つけられない。万引きなんてする気はないが、教科書通りの動き。脇からは、じわりと孤独が流れる。勇気をふり