お母さん｜ピエール中野 凛として時雨

母は、眩しくて迫力のある人だった。 どんな場面でも自分の意見を通し、気持ちを貫く強さを持っていた。 誰にも流されない芯があって、そういう人だった。 若い頃はスタイルもよく、かなりモテたらしい。 「男と一緒じゃなきゃ外を歩けない」と笑いながら言っていたのを覚えている。 生まれてから初めての母の記憶は、半熟のスクランブルエッグを醤油で味付けした「ぐちゃぐちゃたまご」だった。 とてもシンプルなのに、びっくりするくらい美味しくて、よく作ってもらっていた。 今ではその味を、自分が子どもに受け継いでいる。 幼稚園の送り迎えや学校行事にもちゃんと来てくれて、服も好きなものを選ばせてくれた。お腹が痛いときはずっとさすってくれた。 母にはずっと優しいイメージがある。 昼はバイト、夜は自営業の居酒屋で働く母は、文字通りの働き者だった。 自宅を夕方に出て、帰ってくるのはいつも夜中。 まだ幼い頃、夜中に帰ってくる

[iinalabkojocho]

名文では無いが染みる文。御母堂の人となりが浮かぶ。どうぞ安らかに。

[netafull]

“しばらくしたら自分も行くから、また会えたら嬉しい。 「まさちゃん、よくがんばったね」って、頭を撫でて欲しい。”

[kiku72]

“「借金とギャンブルだけは絶対にするな」 母にそう言われて育った。今でもその言葉を守っている。”