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ごめんなさいを言わずに許される弟が、森の民みたいでうらやましい|岸田奈美|NamiKishida
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ごめんなさいを言わずに許される弟が、森の民みたいでうらやましい|岸田奈美|NamiKishida
家には『連絡帳』と書かれたノートが、山のように眠っている。 ボロボロに使い込まれたそれは、母の涙と... 家には『連絡帳』と書かれたノートが、山のように眠っている。 ボロボロに使い込まれたそれは、母の涙と汗の記録そのものだ。 わたしの弟・良太は、自分のことをうまく説明できない硬派な男だ。家に帰ってきた良太がショボンしてたり、もしくは未知やすえ姐さんのごとく炸裂していたとて、彼の身になにが起こったのか、家族にはわからない。 わからないのは、お互い、つらかろう。 ということで、母は『連絡帳』をはじめた。このノートを開けば、良太がその日、学校で何をして、どんな様子で、なんと話しかければ良いか、一発でわかるという寸法だ。 弟にとっての“ぼうけんのしょ”だ。 保育園、小学校、中学校、特別支援学校、プール教室、福祉作業所、グループホーム……良太が躍り出る舞台にはかならず母の連絡帳が届けられ、かれこれ、26年間。 26年間も! 母は連絡帳を、書き続けている! 実に大変なことだな、と思っていたが。 「ちゃうね