なぜ、被災地で「幽霊」がたくさん出るか

東北沿岸で目撃される幽霊現象 深夜、駅で客待ちをしていたタクシーに、初夏なのに毛皮付きのコートを着た30代ぐらいの女性が乗ってきて、津波に襲われて震災後は放置されたままの地域の住所を告げた。不審に思ったドライバーが、「あそこは更地ですが、どうして？」と尋ねると、女性は急に震え声になって、「私、死んだんですか？」と聞いてきた。ドライバーが驚いて後部座席を振り返ると、そこには誰も乗っていなかった――。 深夜、タクシーが街を流していたら、小学生くらいの女の子が道端で手を挙げていた。8月というのに、コートにマフラーという真冬の格好。「お父さんやお母さんは」と尋ねると、「ひとりぼっちなの」と言う。迷子なのだろうと思い、家の住所を聞いて送っていくことにした。告げられた住所で車を止めると、女の子は「おじちゃんありがとう」と言って車を降りたが、次の瞬間にフッと消えてしまった――。 東日本大震災後、津波被害

[YoshiokaAyano]

幽霊を乗せたことあるよ、というタクシー運転手さんは多いそう。阪神大震災と東日本大震災の意外な違い、そして震災について書き残すことの意味→なぜ、被災地で「幽霊」がたくさん出るか

[shinrinsen]

カウンセリングによって心の痛みがなくなって死者のことを忘れてしまうのではなく、忘れないよう形にとして残し、痛みを温存しながら、共有していく、というカウンセリングとは異なる新しい道。深いですね。

[ardarim]

「幽霊を怖がって「もう二度と出てこないでほしい」と言うことはない。もっと温かい眼差しで幽霊を見ている」「東北の地では、生者の世界と死者の世界の境界は曖昧で、幽霊という中間的な存在も認められているかに」