三橋順子『女装と日本人』(講談社現代新書、2008年) - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident

三橋順子氏の近刊、『女装と日本人』を読んだ。 女装と日本人 (講談社現代新書) 作者: 三橋順子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/19メディア: 新書購入: 8人 クリック: 182回この商品を含むブログ (55件) を見る 日本のトランスジェンダー、同性愛者、両性愛者、インターセックス（半陰陽）など性的少数者についての主な（というか、僕のように勉強熱心でない人間が手に取るほど有名な、というていどの意味だが）本は、たいてい現在を論じている。過去の歴史についての関心は、どちらかというと薄い。たとえば「日本の同性愛の歴史」に興味を持つ人（同性愛者・異性愛者問わず）は、中世の稚児や近世の衆道といった事例をあれこれよく知っていて（こういうことについては文献も少なくない、しかし、「男性」同性愛文化ばかりだが）、「日本は歴史的に同性愛が盛んだった」といったことを言うかもしれない。だが

[crowserpent]

「女装文化に寛容な日本社会」とは、トランスジェンダーをシスジェンダーの論理に回収する社会だったのかも。

[koisuru_otouto]

男性にとって女装が男のまま女の権利も手に入れる事(=支配者意識の強化)であるのに対し、男装は女が男の抑圧から勝手に抜け出すものだという意識があるのでは。だから男性は"女の子"のツンデレを求めてるのではないか

[TakahashiMasaki]

(「またまたサザエさんをさがして」の女装の項ででてたひとか

[popopom]

（このブコメは八つ当たりです。あとでなんか書くよ）基本的にMTFの話。タイトルだけじゃなく。はるな愛やIKKOを見るたびにもにょる/女らしさって超イマジナリー。男が上書きできる。ていうか半分くらい男が作ってる

[hana53]

読まないと

[altana11]

女性が女装するという考え方は新鮮だった。性というものが自分で成るものであると同時に本能的にならざるをえないものであるというのは難しいなあ。別のものが並行して存在しているのか・・・

[Imamu]

『MtFや女性的ゲイのタレントがメディアに露出し~FtMやレズビアン・バイセクシュアル女性の存在が不可視化される』→「推測だけれど、これはやはり男性優位社会の現象ではないか」：「女だって女装する」(色川奈緒)

[soylent_green]

必読の評です。要点をおさえ、読後のもやもやから著者の意図まですべておさえている

[hituzinosanpo]

"データと実証を重視し、性的少数者の「アイデンティティ」を実体的なものと捉えず、社会関係の中で「アイデンティティがいかに形成されるか」を中心に据えた研究方法は、まさに必要とされていたものだ。"