エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント3件
- 注目コメント
- 新着コメント
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
輝くほうのポケットから、帽子をとりだす - 誰が為に牛は鳴らす
吾輩は牛である。名前はまだない。 けれど識別記号なら認識しているのである。直訳すれば、<殲滅式独立... 吾輩は牛である。名前はまだない。 けれど識別記号なら認識しているのである。直訳すれば、<殲滅式独立生体群指令個体:Gヌギ74少佐>なのである。気さくに<ヌギ>と呼んで頂きたい。鼻笛でよければ元気よく、返事をするのである。 吾輩のメモリーのうち、アクセス可能なもっとも古い記憶は、暗くじめじめした場所でもうもう鳴いているといったものである。あのときは母艦から射出されたばかりで、作戦行動を行うにたる発育も、また理解するに足る知能もなかった。思うに独立生体群指令個体は、目的を悟られることなく環境に根付き、十分に繁殖するまではただ、獣と変わらぬ思考しか与えられておらぬのであろう。漠然と、ここちよく暖かいものと別れた感覚があり、恋しさのあまり身を震わせると、もう、と鼻笛が鳴ったのであった。そして他にできることもなく、鼻笛を鳴らし続けていたのであった。まったく恥ずかしい。かつての吾輩は、まったく動物と変
2006/12/05 リンク