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氷河期で「バイト先の塾に就職した男」が見た地獄
経理を続けたいとの意思は聞き入られることなく、“便利屋”として組織に組み込まれたことに納得いかなく... 経理を続けたいとの意思は聞き入られることなく、“便利屋”として組織に組み込まれたことに納得いかなくなった吉岡さんは、2度目の転職を決意。旧知の知人からちょうど熱心に誘われたのに応じ、現在の老舗レジャー産業企業に経理職で採用された。30歳だった。 「ものすごく、タイミングがよかったんですよ。ちょうどその頃、上場企業は四半期決算(1年を4期に分け、3カ月に一度)の開示が求められるようになりました。1年中、どこの会社も決算をしなければいけないような状況になったときに、上場企業の経理経験者で、今後のキャリア設計も望める30歳。1974年に生まれて、ずっと苦労してきたのですが、初めて絶好のタイミングに巡り合えたと思えました。最終的には、現職を含め5社から内定を得ました」 その会社で20年間走り続け、吉岡さんは会社で社長に次ぐナンバー2のポジションにまで上り詰めた。 労働力の流動化が必要 吉岡さんの胸