池尾和人『現代の金融入門【新版】』 - 備忘録

※本文に追記し、注を追加しました。（04/14/12） 現代の金融入門 [新版] (ちくま新書) 作者: 池尾和人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/10メディア: 新書購入: 21人 クリック: 300回この商品を含むブログ (47件) を見る 金融取引、銀行システム、企業統治（ガバナンス）の基本から中央銀行による金融政策、金融規制監督まで、幅広く取り扱う入門書であり、現代における金融の機能や役割を理解する上で極めて有用な書といえる。本稿は、本書の内容を紹介するものではなく、著者の日本の市場経済観やマクロ経済観について興味を引く記述があったので、この点をのみ取り上げるものである。 著者はまず、Ｊ・マクミラン『市場を創る バザールからネット取引まで』の整理にしたがい、市場機構がほんらいの力を発揮するためには、 １．情報が円滑に流れること ２．財産権が保護されていること ３

[naokigwin]

「著者のマクロ経済観は、家計や企業が実際にどのように行動するかという経済の実体面が「先行」して物事がきまっていくというもの～その見方にしたがえば、金融政策は、事後的にそれを追認する役割しかもち得ない」

[haruhiwai18]

"雇用の側面を重視する立場からすれば、構造的失業率を明らかに超えた現在の完全失業率…こそが経済の「歪み」であると主張することも可能"　→経済学者にありがちな"認識のバイアス"的案件http://p.tl/XOrrかも。

[koutaro2000]

中央銀行がハイパワードマネー需要に見合うよう、受動的に貨幣を供給しなければ、金融市場の需給均衡は達成されず、大変な混乱がもたらされる

[maturi]

小野善康の論考との異同

[bookkeeper2012]

"こうした指摘は、小野が、家計や企業が経済合理的であることに強い信頼感をおいていることを示すものでもある。"