エジプト大統領府をデモ隊が包囲、大統領権限拡大や憲法草案に抗議

エジプト・カイロ（Cairo）の大統領府前で催涙弾を投げ返そうとするデモ参加者（2012年12月4日撮影）。(c)AFP/MAHMOUD KHALED 【12月5日 AFP】エジプト・カイロ(Cairo)で4日、ムハンマド・モルシ（Mohamed Morsi）大統領の権限拡大に反発する多数のデモ隊が大統領府を取り囲んだ。 デモ参加者らは大統領府から数百メートル離れた場所に張られていた有刺鉄線を切断して大統領府に向かった。警官隊は催涙弾を発射して対応したが最終的には後退し、デモ隊が大統領府を囲む塀にたどり着くのを許した。 大統領府にたどり着いたデモ隊は「政権打倒」と叫びながらエジプト国旗を振り、ホスニ・ムバラク（Hosni Mubarak）前大統領の長期政権を倒した前年の「革命」を売り渡したとして、モルシ大統領の出身母体であるムスリム同胞団（Muslim Brotherhood）を非難した。