エイズ関連の昨年の死者数、2010年比で3割減 国連報告

HIV検査を受ける人（2014年1月20日撮影、資料写真）。(c)ISAAC KASAMANI / AFP 【7月16日 AFP】国連（UN）は16日、昨年のエイズウイルス（HIV）関連の死者数は約77万人で、2010年に比べると3割以上減少したと報告した。一方で、新規感染の予防に向けた世界的な取り組みは、資金の枯渇に伴い失速していると警告している。 【関連記事】HIV治療に感染防止効果 コンドーム不使用でも 研究 国連合同エイズ計画（UNAIDS）の年次報告によると、現在HIVに感染している人は推定3790万人で、うち抗レトロウイルス療法（ART）を受けている人は過去最多の2330万人に上ったという。 報告では、昨年のエイズ関連の死者数が、2010年の120万人に比べて30％以上減少したとして、1990年代半ばにエイズの流行がピークに達して以降、状況が大きく改善されてきていることを強調し