行かないで…母のおなかに妹の骨格 高校生語り部の後悔：朝日新聞デジタル

宮城県東松島市に住む高校３年生、高橋さつきさん（１７）は震災の日、同市立大曲小の４年生だった。 ゴゴゴッ。ものすごい揺れが来た時は理科のテスト中。潜り込んだ机ごと、壁まで持っていかれた。 校庭に出ると、母奈美子さん（当時３１）、父作寿（さとし）さん（同３０）が車で駆けつけた。ちょうど１カ月後、妹が生まれるはずだった。２人は「出産の用具を取りに行く」と、自宅がある大曲浜へ戻ろうとした。 「行かない方がいい、津波が来るから」とさつきさん。「大丈夫だから。待ってて」と奈美子さん。 なぜ、言えなかったんだろう。「行かないで」と、もっと強く。 ◇ ２週間ほど経ったころ。小学…

[nankichi]

これはツライ