手法多彩な60年の画業たどる リヒター展が開幕 愛知：朝日新聞デジタル

展覧会「ゲルハルト・リヒター」（朝日新聞社など主催）が15日、愛知県の豊田市美術館で始まる。リヒターはドイツ出身で今年90歳。1960年代から多彩な手法で絵画表現の可能性を追究してきた。その60年におよぶ画業をたどる大規模個展だ。 新聞や雑誌の写真を模して絵にした「フォト・ペインティング」。絵の具をへらで引き延ばしたり削ったりする「アブストラクト・ペインティング」。色彩見本のような「カラーチャート」。初期から最近までの約140点がならぶ。 油彩、写真、デジタルプリントを組みあわせた作品や、立ち位置によって見え方が変わるガラスや鏡を使った作品もある。 戦時ドイツのアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を題材にした「ビルケナウ」は日本初公開だ。リヒターが何度か挑戦し、2014年にようやく完成させた。 幅2メートル、高さ2・6メートルの抽象画4点で構成する。囚人が労役中に隠し撮りした写真に写る風景

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豊田市美術館。「作品に明確なメッセージをこめるよりも、見る人が何を見いだしてくれるかをずっと大切にしてきた作家でもある」https://twitter.com/toyotashibi/status/1581090890386649088