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建材としての竹が実現するカーボンネガティブな建築
竹は、嘆かわしいほど建築に活用されていない材料だ。また、その地域特有の希少品という運命を持った、... 竹は、嘆かわしいほど建築に活用されていない材料だ。また、その地域特有の希少品という運命を持った、癖のある建材だとも言える。 発展途上の地域に分布し、ずっと見過ごされてきた竹 (木ではなく、イネ科の草) は、コンクリート同様の圧縮強度と、鉄鋼に匹敵する引張強度を持つ。コンクリートや鉄鋼などの材料が製造過程で二酸化炭素を排出するのとは異なり、竹は生育に従って炭素を隔離。その成長 1週間に最大90㎝と非常に早く、内側は空洞のため軽量だ。メキシコの建築事務所CO-LABのジョアナ・ゴメス氏は「竹に太刀打ちできる木はありません」と述べる。この事務所は先頃、メキシコ・トゥルムの竹製のパビリオンLuum Templeをデザインした。 竹には地理的な特異性 (主に中央/南アメリカとアジアで生育) があり、その形状や厚み、節間の長さの不規則性のため加工や接合が難しい。きっちりと結合させられないので、熱帯域以
2019/09/27 リンク