信託協会の梅田新会長、資産保全ニーズ増加に期待－銀行破綻など受け

信託協会の梅田圭会長（みずほ信託銀行社長）は、海外で暗号資産（仮想通貨）交換業者や銀行の破綻が相次ぐなど金融市場の不安定さが増していることから、信託機能を活用した信託保全サービスへの顧客ニーズが高まっていくことに期待している。 ４日付で会長に就任した梅田氏はインタビューで、「市場の不安定性が一層増していることは間違いない」と指摘。その上で「信託された資産が適正に保全される仕組みは期待されている」と述べた。世界では米ＦＴＸトレーディング、シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）の破綻やその余波で金融資産が損なわれる例も生じている。 信託保全サービスとは、信託機能を活用し、顧客の財産を個別ケースに合わせて保全する業務。合併・買収（Ｍ＆Ａ）の際に買い手から事業などの取得代金を信託財産として預かり、取引条件が成立した時点で売り手に支払う取引保全（エスクロー）などがある。同サービスを使えば、売り手と買い手双方が

[equilibrista]

“信託された資産が適正に保全される仕組みは期待されている”