犬山・鳴海杻神社、国登録文化財に NPOが保存に力、市内に県内最多157件：中日新聞Web

貴重な建造物として保存が図られる国登録有形文化財に、犬山市羽黒の「鳴海杻（てがし）神社」の建物6件が登録されることになった。実は市内にある登録文化財は、今回を含めて県内最多の157件で、実に県内の27％を占める。これだけ多いのは、古い街並みの継承に力を入れてきた団体や、歴史的建造物が移築されているあのテーマパークがあることが理由だ。 （水越直哉） 新たに登録されるのは、鳴海杻神社の本殿、祭文（さいもん）殿、拝殿、社務所、弁天堂、藩塀（ばんぺい）の6件。弁天堂は江戸末期の1865年に、他の5件は1917（大正6）年に建てられた。随所に彫刻が施された本殿は「造形の規範となっている」と、他の5件も「歴史的景観に寄与している」と評価された。同神社の由緒記によると、平安時代の書物「延喜式神名帳」に記載がある古社と見なされているという。...