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研究不正と著者教育の必要性
研究不正にどう対処するかは、学術界が直面する中でももっとも困難な課題です。研究不正は科学の進歩を... 研究不正にどう対処するかは、学術界が直面する中でももっとも困難な課題です。研究不正は科学の進歩を阻害し、研究機関や助成機関に多大なコストをかけ、さらに研究対象のヒトや動物に危険が及ぶ可能性もあるので、世間の注目を集めるのも当然のことと言えます。しかし、増加の一途をたどる研究不正への対処は、問題が複雑なだけに、難しいことです。研究不正には、故意の剽窃などの深刻な倫理違反から、自己剽窃など比較的軽微な非倫理的行為まで、様々な種類があり、すべての事例に同じルールを当てはめるのは困難です。深刻度の低い不正を行なった研究者が仕事を奪われ研究費をはく奪されるなどの厳しい処罰を受けるとなると、学術界にとって大きな損失となります。学術界はこの問題にどう対処すべきでしょうか。 規定違反や不正に関する調査を受けた研究者が研究の道に戻ることを助けることを目的として、研究者グループによるProfessionali