【東北の半導体研究会】視野広い技術者育成を（８月２日）

東北経済産業局が主導する「東北半導体・エレクトロニクスデザイン研究会」は、半導体に関わる企業や大学、行政機関などが名を連ね、関連産業の振興を目指している。技術者の育成と確保を活動の柱の一つに掲げているが、理系の知識習得にとどまらず、日本の産業界全体の課題を総合的に把握し、より良い進路を選択できる人材教育を進めてもらいたい。 研究会には県内六社をはじめ、東北大や福島高専、東北六県など五十五社・団体が加盟している。「産業の米」と呼ばれる半導体は超高速通信や人工知能（ＡＩ）、スマートシティーなどの分野で社会のデジタル化を下支えする役割を担い、大きな成長が見込まれる。東北の電子部品・デバイス・電子回路・半導体製造装置の製造品出荷額は全国の１６・６％（二〇一九年）を占めている。こうした地域特性を踏まえ、「国策」としてサプライチェーン（供給網）強化や技術開発を促す。 ただ、出荷額が東北を上回る九州では