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今年3月、台湾の鴻海精密工業がシャープの株式の9.9%を保有して筆頭株主となった。鴻海グループは中国... 今年3月、台湾の鴻海精密工業がシャープの株式の9.9%を保有して筆頭株主となった。鴻海グループは中国本土に多くの工場をもつEMS(受託生産サービス)大手で、アップルのiPhoneやiPadを製造する「フォックスコン」のブランドで知られている。これは形の上では一部出資だが、シャープの中核事業である液晶を生産する子会社シャープディスプレイプロダクトに46.5%を出資し、実質的に経営権を握る。 しかし両社の業務提携は、なかなか進展しない。鴻海の郭台銘会長が「シャープの意思決定は遅い」と批判する発言が報じられ、「そのうち全株が買収されるのではないか」との憶測が飛んでいる。シャープの時価総額4100億円に対して鴻海は2兆6000億円だから、全株を買収することは不可能ではない。今年3月期に3800億円の最終赤字を出し、1兆1500億円の有利子負債を抱えるシャープにとって、選択の幅は限られている。 しか
2012/07/08 リンク