「英雄」で「善人」のマケインはなぜ大統領になり損ねたのか──それはアメリカが変わってしまったからだ

John McCain, dead at 81, helped build a country that no longer reflects his values ＜トランプ大統領に物言う政治家として、党派を超えて尊敬を集めていたジョン・マケイン。だがアメリカの政治と世論にはとうに見捨てられていた＞ 米共和党の重鎮ジョン・マケイン上院議員が8月25日に死去した。81歳だった。1年前に脳腫瘍と診断され、闘病中だった。祖父も父も海軍大将という軍人一家に生まれたマケインは、海軍のパイロットとして従軍したベトナム戦争で「英雄」となった後、政治家に転身し、世界におけるアメリカの指導力を不断の努力で守ってきた。 「ジョン・マケイン上院議員は、妻のシンディーと家族に看取られて亡くなった。彼は60年にわたって誠実にアメリカに尽くした」と、マケインの事務所は声明を出した。 アメリカ政治が専門の筆者としては

[godmother]

マケインが大統領になるよりも、上院議員として発言し続けることに価値があった人かと思う。「世界の警察」と言われた米国が北米に引きこもれば、露と中国、中東に舵取りを任せるしかなくなるんでしょう。