原発事故の被災病院 いまだ支援行き届かず - 日本経済新聞

福島県広野町の高野病院は東京電力・福島第1原子力発電所事故の後も地元にとどまって患者を受け入れ続けたことで知られる。その後も長らく地域唯一の民間病院として医療に貢献してきた。しかし事故から5年10カ月がたつ今もなかなか経営環境は改善せず、地域の復興への責任と画一的な医療行政の谷間でもがいている。高野己保（みお）理事長に現状を聞いた。常勤医師は81歳の院長1人、週3～4回の当直も――東日本大震

[paravola]

（1.2）和解交渉での東電との「信じられないやりとり」／常勤は81歳になる院長１人になってしまい、精神科医だが何でもこなし、週３～４回の当直も務めている。救急搬送は原発事故後は年間60～100回という時期も