「色にもユニバーサルデザインを」色覚専門家が提言（2/2ページ）

近年は日本遺伝学会が「色覚異常」を「色覚多様性」と呼称するよう提案しているが、かつては職業選択の際などで社会制限が強かった。 小学校の健康診断でも色覚検査が行われていたが、プライバシーの面から批判が強まり、文部科学省は平成１４年３月、学校保健法施行規則を一部改正し、色覚検査を実施しないよう各都道府県教委に通知。以降、色覚検査は行われなくなった。 一方、自覚のないまま成長することにもなったため、文科省は２６年４月に「必要な検査を実施し、適切な指導を行うこと」と通知を出した。ただ、色覚検査は全面的に復活したわけではなかった。 現在は、船員の一部職種で検査を求められるなどがあるものの、「そもそも不可」とされるものはほとんどみられなくなった。信号機の赤色もＬＥＤの導入に伴い、オレンジを混ぜた明るい赤色に変わり、道路の表示板でも高速道路を中心に赤色がオレンジ色に変更され、見やすくなった。株主総会で株