民主党政権とはなんだったのか(3) – 橘玲 公式BLOG

「官僚内閣制」「省庁代表制」「政府・与党二元体制」という日本的な統治構造では、仕切られた省庁の枠組のなかで、ボトムアップの合意形成によって政策がつくられていく。この仕組みは戦後の復興期、社会の各層に的確な政策が必要とされていた時期にはきわめてよく適合した。 だがこの大きすぎる成功体験が、冷戦終焉以降の歴史的な変化に乗り遅れる原因ともなった。「省庁連邦国家日本」には、国益のためにトップダウンで合理的な意思決定をする仕組みが備わっていないのだ。 そこで民主党は、2009年の政権交代を受けて、日本の統治構造の改造に乗り出すことになる。 民主党の「原理主義者」たちの理解では、政権交代後にこの国にふたつの権力が並立することになった。ひとつは選挙で選ばれた国民代表を基盤とする民主党内閣、もう一つは省庁代表を基盤とする官僚内閣だ。 ひとつの国にふたつの権力は並び立たないのだから、民主党内閣は、権力闘争に

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アメリカ型がいいかというと、それもまたいろいろあるわけで...

[maturi]

”いつまでたっても変わらないのは、変わらないことに合理的な理由があるからだ”民主党は、日本的な雇用慣行をそのままにして、官僚制だけをアメリカ型に改造しようとした。彼らに欠けているのは、アメリカの公務員

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公務員の人事制度は「日本的雇用制度の純化した姿」であって、改革の理念である企画官僚の横断的派遣の実現のために、社会全体の雇用制度を改革する必要あったが、それはできず旧態依然の統治構造に逆戻りしたと指摘

[suginoy]

「ひとつは、官僚だけが事実上の立法権を有していることだ。」「二つ目は、法律の解釈を独占し、事実上の司法権を有していることだ。」「三つ目は、予算の編成権を持っていることだ。」

[oguogu]

別に「後法は前法を破る」を議員立法する事は難しくなかったと思うんだけどね。民主党には、それよりも優先すべき事があっただけで。その判断が間違っていたと言えば、そうかも知れないけれど。

[hidaomi12]

ううむ…。

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改革をしようとすると、いろんなところに影響が及ぶ。問題をつきつめていくと労働市場改革が必要になるというのは他問題を考えた際にもあって、行政指導だけじゃ難しかろうなという所に行きついて途方に暮れる。

[rig]

連合の支援を受けた民主党政権に日本的雇用に手をつける覚悟があるはずもなく、そもそもどの程度理解していたかも疑わしい。マニュフェストは、最初から絵に描いた餅だったのだ。

[gimonfu_usr]

http://d.hatena.ne.jp/potato_gnocchi/20110823/p1

[sora-papa]

このシリーズは面白いな。

[gushijiro]

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