「聞く力」で朝令暮改の半年 岸田首相の「公約」どうなった？：東京新聞 TOKYO Web

首相は4日、半年間を振り返り、記者団に「大変難しい判断、決断の連続だったが、引き続きコロナ対策、ウクライナ問題、国内の経済再生など、緊張感と危機感を持って取り組んでいきたい」と力を込めた。 昨年10月の就任時、首相はコロナ対応を最重視。楽観論の末に行き詰まった菅政権を教訓に、内閣の基本方針に「常に最悪を想定する」と明示。11月にまとめた対策の全体像では「第5波」の2〜3倍でも維持できる医療提供体制の構築をうたった。 しかし、デルタ株より感染力が強いオミクロン株を前に、首相は後手に回り続ける。3回目のワクチン接種は当初、供給量を踏まえて2回目から8カ月空ける方針に固執。国民の不安の高まりを受け、6カ月間隔への前倒しを決めたが、急な方針転換で自治体に混乱が広がるなど計画通りに進まず、高齢者の感染拡大を防げなかった。