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ステントグラフト治療 人工血管を挿入 患部を補強 大動脈解離の予後改善も:東京新聞 TOKYO Web
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ステントグラフト治療 人工血管を挿入 患部を補強 大動脈解離の予後改善も:東京新聞 TOKYO Web
心臓から全身に血を送る太い大動脈の内膜が裂ける「大動脈解離」。心臓から遠い場所で起こった場合は、... 心臓から全身に血を送る太い大動脈の内膜が裂ける「大動脈解離」。心臓から遠い場所で起こった場合は、薬だけで治療するより、血管内に「ステントグラフト」という器具を入れて補強する方が余命が長いことが分かってきた。診療ガイドラインでも二〇二〇年からこの方法が推奨されており、専門医は「将来のリスクを下げる選択があることを知って」と話す。 (植木創太) 「発症間もない頃にステントグラフトを入れていれば、手術を二回することはなかっただろう」。名古屋大病院(名古屋市)血管外科教授の坂野比呂志さん(51)は、四年前に大動脈を人工血管に置き換える再手術をした六十代の男性患者の診療記録を見返しながら、悔しさをにじませる。 男性は四十代後半で大動脈解離を起こして入院。血圧を下げる薬などを投与したが、徐々に症状は進み、五十代前半にも手術を受けていた。再手術では胸腹部の大動脈の多くを置き換える必要があり、十一時間にも