【リサ・オールプレス】競馬とは“人生” 騎手の道へ踏み出すきっかけは日本

ニュージーランドＮｏ．１ジョッキーのリサ・オールプレスが、ＪＲＡの短期免許で奮戦中だ。身長１４８センチは女性としても小柄。それでも、ひとたび馬に跨ればパワフルな手綱さばきで、グイグイとゴールへ迫る。 「日本馬は海外で活躍しているし、日本の競馬のレベルは高く、競争も激しい。そういうところでチャレンジしたかったの。もちろん、世界でトップクラスの賞金も大きな魅力ね」 昨年は約３カ月の滞在で６勝。新潟大賞典では１３番人気ナカヤマナイトを２着に導きファンを唸らせた。「競馬場もきれいだし、ファンの応援も熱い。こんなに熱心なのは日本だけじゃないかしら」とすっかりニッポン競馬に惚れ込んでいる。 騎手の道へ踏み出すきっかけも日本にあった。幼いころからポニーなど動物に親しみ、将来の夢は獣医師だった。しかし進学に失敗し、ワーキングホリデーを利用して訪れた日本で思いが変わった。１９９４年、晩秋の東京競馬場で第１４