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報告書が見落とした真因と動機、三菱電機が抱える不正問題の急所に迫る
果たして、三菱電機は品質不正(以下、不正)の再発を防げるのか──。2023年4月半ばに関係会社における不... 果たして、三菱電機は品質不正(以下、不正)の再発を防げるのか──。2023年4月半ばに関係会社における不正の調査結果を公表し、今後は「品質風土改革・牽制(けんせい)機能の強化策」によって不正で失った信頼の回復を図るという三菱電機。だが、今のままでは不正の撲滅は難しいと言わざるを得ない。不正の「動機」にまで手を打てていないからだ(図1)。 不正の“真因”として「拠点単位の内向きな組織風土」「事業本部制の影響」「経営陣の決意の本気度」の3つを指摘した。だが、不正が生まれた技術開発の現場に踏み込んでいないため、表層的な調査に基づく原因の推定にとどまっている。専門外のため技術検証力の低い外部調査委員会による調査の限界を感じる。(写真:日経クロステック) 同社が依頼した外部調査委員会は結局、不正の真因(問題を引き起こした本当の原因)にまでたどり着くことができなかった(図2)。この外部調査委員会の調査
2023/05/30 リンク