【口蹄疫】豚出荷再開、農家「きっと晴れる」 市長「まだ中間点」 - MSN産経ニュース

口蹄（こうてい）疫の感染が終息し、３７日ぶりに移動、搬出制限区域が解除された宮崎県えびの市。「何とか今日を迎えられた」。４日朝、食肉処理のため家畜の出荷を再開した農家は、ほっとした表情を浮かべた。県東部ではなお被害が続き、村岡隆明えびの市長は「まだ折り返し地点」と表情を引き締めた。 「被害を受けた仲間に『いつかは晴れる』と希望を与えられたら」。約６００頭の豚を育てる稲泉元司さん（６１）は早朝、１５頭の豚をトラックに載せて運んだ。「何とか今日を迎えられたが、もろ手を挙げて万歳とは言えない」と複雑な表情。「だいぶ時間がかかった。出荷できることがいかに幸せか気付いた」。少し笑顔を浮かべた。 「家畜の移動制限は解除されました。これまでの市民の理解と協力に心から感謝します」。えびの市では午前８時すぎ、防災無線で市長のメッセージを流した。 市役所で取材に応じた村岡市長は、家畜市場の再開にめどが立ってい