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『受胎テクノロジーあきゆきの場合』 六冬 作
「あんたバカじゃないの、住所なんて知りたくないわよ。ひとの彼氏を奪っておいて、何よそれ? 盗人猛... 「あんたバカじゃないの、住所なんて知りたくないわよ。ひとの彼氏を奪っておいて、何よそれ? 盗人猛々しいとはこのことよ。追い出されたっていう自分の立場、わかってんの? あんたの住所なんか知りたくない。この泥棒猫」 受話器からのユキの声が毒針のように突き刺さる。運び込まれたばかりのまだ開けていない段ボール箱に座り、受話器を耳に押し当てて、アキはユキの罵倒に甘んじて耐えている。 たったひとりの姉妹だもの。言葉に出せない言葉が喉元で詰まる。 電話をかけようかメールをしようか、ためらい、何度も迷ったが、結局はユキには居所を知らさせずにはいられない。 一卵性双生児のアキとユキ。二人が高校を卒業するのを見届けるかのように両親が亡くなったこともあって、互いに支え合い、あるいは相手の負担になるまいと自立し、悩みを共有し、あるいは心配させまいと微笑みあい、涙を流しあってきた。寄り添うように生きてきたの