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実質実効為替レート、名目実効為替レートの長期推移
非貿易財を含む消費者物価指数から作成される実質実効為替レートを見る場合、単純にその変動だけを見て... 非貿易財を含む消費者物価指数から作成される実質実効為替レートを見る場合、単純にその変動だけを見てはならない。 バラッサ・サミュエルソン効果(経済成長率が相対的に高い国は購買力平価、ないしは実質実効為替レートも上昇するという現象)と合わせて見ることが必要。 日本はバラッサ・サミュエルソン効果に貿易摩擦も加わり、1995年までは異常な円高が発生。 その後、日本経済の成長率低下に伴うバラッサ・サミュエルソン効果の是正=超円高の是正が起こった。 しかし、超円高の是正は不十分。 日本周辺のアジア諸国では、固定レート制や政府・中央銀行の為替介入などにより経済成長に伴う通貨高=バラッサ・サミュエルソン効果がほとんど発生していない。 (購買力平価との関係) IMFが算出している購買力平価で見ると、1ドル=101円であり現状はそれよりも円安。 従って、最近のIMFは円レートを適正とは評価しても、割安と評価す