「お客、東西で違い」「枝雀はライバル」桂米朝さん語録：朝日新聞デジタル

桂米朝さんは、東西の文化の違いや芸の世界について味わい深い言葉を残しました。朝日新聞夕刊（大阪本社版）で２００５年９月～１３年１１月に掲載された米朝さんの「米朝口まかせ」から紹介します。 「お客さんと言えば、東京と大阪で違いがありますな。東京には舞台から何か吸収しよう、勉強しようという気概を持ってる人が多いように感じます。大阪のお客さんは楽しいか楽しないかが基準やさかい、おもろなかったらすぐに顔に出る。まぁ、そやさかい演者も上達するんですがね」（０８年６月） 「いろんな噺（はなし）を復活させましたが、当時は古いことを知っておられそうな方のところには喜んで足を運びました。向かい合って話をしているうちに『思い出した！』ということもあったんです。しつこく聞きまくった甲斐（かい）があったと言えるでしょうな」（０８年７月） 「何度も繰り返して聴いたら徐々に良さがわかってくるはずです。日本の古い芸とい

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