有明海特産の二枚貝「ウミタケ」、17年ぶり漁解禁 生息数が回復：朝日新聞デジタル

生息数減少で休漁が続いてきた有明海特産の二枚貝「ウミタケ」漁が1日、17年ぶりに解禁された。佐賀県や同県有明海漁協の調査で一定数の生息が広範囲で確認されたことによる。初日は26隻の漁船が佐賀市沖の漁場に出て、「ねじ棒」という独特の漁具で海底に潜ったウミタケを引っかけては船に引き上げた。 ウミタケは太く長い水管が貝殻の数倍に伸びる二枚貝で、かす漬けや干物などが有明海の味覚として知られる。生息数が減ったため2007年度から休漁。県は試験操業を行いながら、18～22年に稚貝約80万個を放流して回復を試みてきた。 今年3月12～15日の県の調査では、15地点のうち14地点（昨年は10地点のうち6地点）と広域で生息。最も多いところで490個体が確認されたことなどから、県有明海区漁業調整委員会は6月1～30日に限って漁を解禁することにした。 漁師たちは佐賀空港の数キロ沖の漁場に着くと、先に金具がついた