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英国と同じ轍を踏むな 東大准教授が警鐘を鳴らす「生乳流通自由化のデメリット」
日本の生乳流通制度はいま、大きな曲がり角に立っている。今秋、政府の規制改革推進会議は「指定生乳生... 日本の生乳流通制度はいま、大きな曲がり角に立っている。今秋、政府の規制改革推進会議は「指定生乳生産者団体(指定団体)制度の抜本的見直し」「生乳流通の"自由化"」に関する検討をスタートさせたのだ。 牛乳や乳製品の原料となる生乳は傷みやすく、速やかに乳業メーカーの工場に運んで加工しなければならない。乳用牛の世話に追われる酪農家にその余裕はなく、個々で移送できたとしても効率が悪く、価格交渉で足元を見られるのは自明だ。そこで指定団体が個々の酪農家の生乳を集め、複数の乳業メーカーに安定的に販売している。全国10の地域ごとに指定団体が置かれ、生乳販売代金と国からの補給金をプールして、出荷量や質に応じた金額を酪農家に支払っている。 そもそも指定団体は、立場の弱い酪農家が乳業メーカーと対等に交渉できるようにと、1966年に国によって設立された。組織化され、多くの生乳を扱うことによって、(1)生乳流通の合理
2016/12/01 リンク