時事ドットコム：民主政体でなぜ独裁？＝「ナチス憲法」Ｑ＆Ａ

民主政体でなぜ独裁？＝「ナチス憲法」Ｑ＆Ａ 民主政体でなぜ独裁？＝「ナチス憲法」Ｑ＆Ａ −麻生太郎副総理兼財務相のいわゆる「ナチス憲法」発言が物議を醸している。 ドイツは第１次世界大戦（１９１４〜１８年）の敗北に伴って帝政が崩壊し、当時の欧州の中で最も進歩的な民主政体とされるワイマール共和国が成立した。その進んだワイマール憲法下で実施された選挙で、ヒトラー率いるナチス党（国家社会主義ドイツ労働者党）が第一党の座を獲得し、独裁体制へ突き進むわけだが、麻生氏が言うような「ナチス憲法」といったものは存在しなかった。ナチス政権の下でも、ワイマール憲法は形骸化しながらも残っていたのであって、「ナチス憲法」に取って代わられたわけではない。 −どうしてヒトラーはそんな民主的な憲法の下で、独裁体制を構築できたのだろうか。 １９３３年１月のヒトラー内閣成立直後の３月、国会で「全権委任法」が可決された。

[wackunnpapa]

ハインリッヒ・ブリューニングが大統領緊急勅令を使いすぎたのですよねえ。

[mekurayanagi]

歴史の教訓から憲法に永久条項を作って基本的人権や民主性を守るドイツ、負けたのは運が悪かっただけと鬱屈の反動で妄想で美化した過去を復活させようとする日本。

[haruhiwai18]

"緊急命令発布権"　→「最高裁判所や多数の憲法学者、…中道ブルジョア政党から独自の立法権としてむしろ擁護され」てたらしいhttp://p.tl/OgQYので、美濃部達吉の"円卓巨頭会議"構想にも どこか近い気がするのだが。

[flagburner]

「ワイマール憲法は実質的に、全権委任法の成立を可能にしていたと同時に、危機に際して国家元首の権限を拡大する緊急命令発布権を認めていた。これらがナチス独裁に道を開いたワイマール憲法の大きな弱点だった」

[nagaichi]

「もっとも民主的といわれたワイマール体制がナチズムを生んだ」は、もちろん今でも民主主義に対するすぐれた警句だが、その警句から誤ったナチズム理解を導き、うかつな引用をしてしまったのがあの発言かと。

[death6coin]

ローマ共和国の独裁官以来の伝統か。

[REV]

社会システムの脆弱性について。社会システムを変更すること、もさることながら、脆弱性を拡大させる行為の是非。

[mahal]

前提として、ワイマール共和国は革命による帝政追放の後に出来た政権であり、第二革命的な体制転覆と戦うためには(ここで東の方に目を向けつつ)、一定の強権は必要と認知されるのは、当時は妥当な考え方ではあろう。

[u_eichi]

"改憲は（略）基本的人権や三権分立の保障を定めた条文の改正は決して認められていない。" これいいなぁ、と思いつつ、これらが人間の知恵と文明の極致とは言い切れない以上、改正の余地がなくていいのかなぁとか。

[daybeforeyesterday]

うーむ

[a1ot]

『戦後のドイツ基本法（憲法）は為政者への全権委任を認めていない。また、改憲は連邦議会の3分の2以上の賛成で可能と規定されているが、基本的人権や三権分立の保障を定めた条文の改正は決して認められていない』

[paravola]

「全権委任法」は、危機時に元首の権限を拡大する緊急命令権をテコに導入、時限立法が繰り返されて恒久化した／その反省から、現行のドイツ憲法では根幹部分の改憲は認められていない