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河北新報ニュース 焦点-大震災から1年/見えぬ「出口」復興阻む/がれき広域処理進まず
海に面した1次仮置き場。がれきの周囲に設置した土のうが一部で崩れて、廃材などが再び流出する懸念が... 海に面した1次仮置き場。がれきの周囲に設置した土のうが一部で崩れて、廃材などが再び流出する懸念が高まっている=宮城県南三陸町志津川 東日本大震災で発生した災害廃棄物の処理が進まない。処理作業の前提となる、県外の自治体に廃棄物処理の一部を引き受けてもらう広域処理が進まないためだ。国が掲げる完了目標は2014年3月。既に4~5カ月の遅れが出ており、達成は極めて厳しい状況だ。津波がもたらした未曽有のがれきは復興の歩みに重くのしかかる。 <湾内に流出> 養殖ワカメの収穫が本格化する宮城県南三陸町の志津川湾。がれきの山が海に迫る。約1.5キロ東に離れた漁港で作業に励む漁師渡辺長喜さん(66)が表情を曇らせた。 「いつになったらがれきが片付くのか。大潮や波の高い時、湾内にごみが流れ出る。作業中も仲間と風向きや潮の流れを心配している」 湾に隣接する松原グラウンドは、がれきの1次仮置き場として木くず
2012/03/04 リンク