ビジネスイノベーター（アーカイブ） | 検証：ITキーワード 「進化」か、「流行」か

「富士通、コンピュータ事業から撤退へ」などという記事が新聞のトップを飾る日が来るかもしれない。 米国には、パソコンからメインフレーム、ソフトウエアからサービスまでを手がける総合コンピュータ・メーカーは、IBM1社しかない。ところが日本には、総合コンピュータ・メーカーがこのIBMの他に3社もある。経済規模から考えても、建設や金融、鉄鋼など他の業界がたどったように、近いうちに再編や淘汰の洗礼を受ける可能性がある。 「ワンストップソリューション」とは、実に良い響きをもった言葉である。しかし、ハードウエアの開発・製造からソフトウエア開発、システム運用まで、情報システムに関連することの全てを、外部のITベンダーにワンストップで委託しようとすれば、委託先に情報システムの独占状態を許すことになる。この結果、情報システムにかかるコストはユーザーのコントロールから外れて、徐々に大きくなっていく。このような、

[maki_lax]

ワンストップソリューションの意味・使い方もう一つは、ハードウエアから作っているところは、コンピュータの基礎的ノウハウが豊富で、技術力が高いと考えているからである。