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社団法人 世界経済研究協会
1.ネットで代替のきく教師は要らない 日本の大学における伝統的な一方通行型講義は、インターネット... 1.ネットで代替のきく教師は要らない 日本の大学における伝統的な一方通行型講義は、インターネット時代に入って再考を余儀なくされている。次のような学生の声が頭に残って離れない。 「ネットで調べれば分かるような内容を、わざわざ講義で聞きたくない」「授業でWikipediaから文言を引っ張っている先生がいた。私は授業中、その授業内容をネットで調べて30分で全て理解出来た。その先生は好きだけど、ネットで代替のきく教師は要らない」「一方的に話し続ける講義は、もはや時代遅れであり、学生から見ると、先生が自己満足で勝手に喋っているように思える」。 これらの学生の声は、インターネットの普及によって、単なる情報・知識を伝達するだけの講義は、価値をもたなくなっていることを端的に表している。情報格差が価値の源泉であった前インターネット時代はすでに過去となり、情報格差の存在しない時代に突入している。前インタ