信濃毎日新聞［信毎web］ 障害者の解雇、依然高水準 県内１月末で71人

２００９年度に県内企業で解雇された障害者は１月末時点で７１人となり、金融危機が引き起こした不況で急増した前年度同期を２人上回ったことが１日、長野労働局のまとめで分かった。既に０７年度以前の水準を大幅に上回り、依然として障害者に厳しい状況が続いている。同局がこの日、長野市内で開いた障害者雇用問題協議会で報告した。 同局によると、障害者の解雇はＩＴ不況の影響を受けた０２年度に１５０人に上ったが、０３〜０７年度の５年間は３９〜５１人で推移。しかし、０８年度は製造業を中心に解雇が相次ぎ、１０２人に急増していた。本年度は５０人だった上半期と比べて下半期はペースが鈍化しているが、１月末時点で前年度同期を上回った。 ０８年度の障害者の就職件数は前年度比３０人増の１０８８人だったのに対し、本年度は１月末時点で８２６人。就職を希望しながら実現できていない有効求職者数は４１１７人に上っている。 障害者の