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第243回(2023年11月) GLP-1受容体作動薬で依存症の治療ができるか
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第243回(2023年11月) GLP-1受容体作動薬で依存症の治療ができるか
2023年3月に、ダイエット(正確には「肥満症の治療」)目的として保険で処方できることが承認されたのに... 2023年3月に、ダイエット(正確には「肥満症の治療」)目的として保険で処方できることが承認されたのにもかかわらず、長い間「薬価収載」されずに発売が延期になっていた「ウゴービ」(一般名はセマグルチド)が、11月22日についに薬価収載されることが決まりました。正確な発売日は未定ですが、おそらく12月には処方できると思われます。 GLP-1ダイエットについては過去に何度か取り上げ危険性も指摘しましたが、基本的には使用者は増加の一途をたどると私はみています。最大のリスクは自殺念慮と自傷行為で、EMA(European Medicines Agency、欧州医薬品庁)の安全委員会が注意喚起を促しています。実際、谷口医院の患者さんのなかにも自殺や自傷までは進まなくても抑うつ状態になる人はいます。 ただし、それらは重篤なものではなく「食べる楽しみを失って......」とか「パーティに行きたくなくなった