漫画家・みなもと太郎さんからのメッセージ - 横山光輝「三国志」

漫画家・みなもと太郎さんからのメッセージ 昭和四十年代というのは、漫画の激動期であった。手塚治虫を初めとした従来の漫画が古いものとされ、凝りに凝った構図や、ひねったストーリーをもつ新しいスタイルの漫画が注目されるようになった。そうした変化によって、昔から活動をしていた多くの漫画家が仕事を失った。 もちろん横山光輝もその流れの中で消えてしまう危険はあった。しかし、横山光輝はその後、「希望の友」や「コムックトム」などの雑誌に『水滸伝』『三国志』を執筆し、その成功によって逆に巨匠への道を歩むこととなったのである。 この事実は長いこと漫画評論家を困らせた。漫画界の地殻変動にも全く動じず、しかもこれまで通りの少年漫画のノリで人気が落ちなかったからだ。なので、評論家たちは、横山漫画の魅力について「子どもにもわかりやすいエンターテイメント性」などと言ってお茶を濁すのが精いっぱいだった。 私が小学六年生く

[nkem-s]

「読者を驚かせたい。自分の技を見てほしい。横山光輝はこうした気持ちが非常に希薄なのだ。」 確かに飾り気がないというか、作者のドヤ顔が思い浮かばないよな。

[Cujo]

その『希薄さ』が後に「ジャイアントロボTHE ANIMATION」というスーパー横山光輝大戦みたいな作品を成立させる土台になったのかもね。。。。。

[kowyoshi]

ここんとこTwitterで三国志の話題が多かったからブクマ。今の日本の三国志文化って、やっぱり吉川英治と横山光輝が源流よね。よしにつけあしにつけ。

[norton3rd]

『これまで通りの少年漫画のノリで人気が落ちなかったからだ』みなもと氏は成年誌に連載されていた『戦国獅子伝』を失念しているのかな。今から思えばあれが横山センセを中国ものに転換させる契機だったと思う。

[bookkeeper2012]

“「横山三国志」のキャラクターは劉備しかり孔明しかり、皆まるで今、風呂から上がって散髪してきたような清潔感”

[mobanama]

"大人でも作品を語ることが難しい横山漫画"

[tamoriinu_3]

さすがの明察

[machida77]

2010年の雑誌に掲載されたみなもと太郎が語る横山光輝の魅力。

[kj-54]

みなもと太郎の横山光輝評　『横山光輝には全ての漫画家が持っているある意味での「いやしさ」がないということだ』

[misaquo]

“「横山三国志」のキャラクターは劉備しかり孔明しかり、皆まるで今、風呂から上がって散髪してきたような清潔感にあふれている。”

[gryphon]

みなもと太郎氏の個人誌のどこかに、かなりまとまった横山光輝論が載っている（現在捜索中）。その代わりに今、両氏の名前で検索して見つけた。「みなもと太郎さんからのメッセージ」