道産小麦ピンチ、低温多雨で１０年来の不作 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

６月の低温と７月の多雨で、収穫期を迎えた北海道の小麦の収穫量がこの１０年で最も不作となる可能性が強まってきた。 道産小麦は日本で使われる小麦粉の１８％程度を占め、うどんなどに使われている。今後、麺(めん)製品を中心に値上げも予想され、食卓への影響が懸念される。 道内で最大の小麦産地・十勝地方では例年、７月下旬に収穫作業が佳境を迎える。ところが、今年は収穫風景を見ることは珍しい。未熟な穂が多く、穂先に実をつけていないものすらある。生産農家は今後の晴天に期待をつなぐが、不順な気候が続けば、平年比で２割超の減収となりかねないとする見方も出始めている。 「６月の低温とそれに続く多雨が痛かった。自分が農家を継いで１１年になるが、今年は最悪となるのが確実だ」。帯広市の西隣にある芽室町で、５ヘクタールの小麦畑を持つ黒田栄継(よしつぐ)さん（３３）はため息をついた。 十勝地方では、６月中旬の平均気温が平年