文化人類学などのフィールドワーク調査では、インフォーマントに謝金を渡していなかったようだ。しかし製品開発などのために行う場合には、インフォーマントには適切な額の謝金を渡す方がむしろ良いと思われる。 黒須教授 2014年2月10日 エスノグラフィが開始された20世紀の初頭から現在に至るまで、文化人類学や社会学のフィールドワーク調査では、インフォーマントに謝金を渡していなかったようだ。関連する文献をいくら読んでも謝金の扱い方についての記述がない。また、しばしば「調査するあなた方は私たちから話しを聞いて論文を書いて、それで有名になったりするんでしょうけど、私たちは仕事の邪魔をされただけで何も得るところがなかった」といった趣旨のインフォーマント達の不満の言葉が記述されているところからも、謝金はなかったのだろうと考えられる。 「未開」社会に調査に行くとか、暴走族の集団や段ボール族の人たちを調査するよ
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