年末恒例の「文芸対談」をお送りします。書評家の豊崎由美さんと杉江松恋さんが2022年の文芸界を回顧。純文学からエンタメ作品、海外文学まで膨大な小説の中から「オススメ!」の10冊をセレクトし、魅力を語り尽くしてもらいました。(以下、敬称略)
※ 2019.8.26更新 児童書が大好きな筆者が、小学校高学年の子供たちにおすすめしたい本を50冊紹介しています。名作から現代の作品までさまざまなジャンルから選びました。プレゼントや読書感想文の本選びにお役立てください。 はじめに 小学生の頃、わたしは本ばっかり読んでいた。おかげで「小学校6年間で1000冊以上本を読んだ人」として、卒業式で表彰され、手作りの賞状までいただいた。同じ本を何度も読むこともあったので、もしかしたら1000冊よりも少なかったかもしれないけれど、わたしの毎日に本が欠かせなかったということだけは確かだ。 友達、少なかったしね。っていうか、いなかったしね。 学校から帰ってきて、自分の部屋で誰にも邪魔されずに本を読む。お話の世界になら、安心して身を委ねられる。その時間がどれだけわたしを救ったことか。いい思い出はあまりないけれど、たくさん本を読むことができた環境には感謝し
2015-02-22 本紹介ガイドから自分が読みたい本をリストアップ 国内編 読書 図書館 情報収集 前回の記事の続きです。全体的に長くなってしまうので分割しました。 今回は国内の日本作家から選んだ作品です。 先日の海外編はこちら 本紹介ガイドから自分が読みたい本をリストアップ 海外編 - はてなからビックリへ 本紹介ガイドから自分が読みたい本をリストアップ 海外編 - はてなからビックリへ ではどうぞ 推定脅威 作者: 未須本有生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/06/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 自衛隊戦闘機「TF-1」が、スクランブル飛行中に墜落した。この異様な事故を受け、防衛省は機体を製造する浜松の航空機メーカー、四星工業にその検証を依頼する。四星工業では入社三年目の技術者、沢本由佳が上司の永田とともに業務にあたっていた。シミュ
ミステリベストの話題がもりあがってるっぽいので ぼくもやってみることにした 洋邦あわせてのオールタイムベスト10はむずかしいので 年代別に代表的な長編を英米と日本でそれぞれで10作えらんでみたよ 教科書的でベタすぎるかもしれないけど この手のベストだと叙述系が挙げられがちなので あえてベタにえらんでみました 海外ミステリ ウィルキー・コリンズ『月長石』長編しばりでなので ポーやドイルではなくこれを アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』ま、有名だしね アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』黄金期にミステリの臨界点を冷静に見つめていたバークリーらしい作品 『第二の銃声』とかもバークリーらしいけど こっちのほうが一般向けかな ドロシー・L・セイヤーズ『ナイン・テイラーズ』これは英米本格黄金期の成熟を示す名作 エラリー・クイーン『災厄の町』国名シリーズもいいどライツヴィルものをとりたい
#2019年、編集済み。 「海外文学の名作100冊」を分類する 世界文学・海外文学は広大な海あるいは原野のようだ。それゆえ、初心者にとって地図がとても見づらい。「面白い」「古典」「話題になっている」という定性的な物差しはたくさんあるけれど、それだけで歩くにはあまりにタイトルの数が多すぎる。さらに「面白い」の基準は人それぞれなので、リストは無数にある。ほんのり海外文学に興味はあるけれど、どの羅針盤を使えばいいのかわからない人が「とりあえず海外文学ベストならまちがいないのでは」とベスト荒野に向かい、アチャス&エペペする姿を何度も目撃してきた。 というわけで、ノルウェー・ブック・クラブが2002年に公表した”Top 100 Books of All Time”「世界最高の文学100冊」を「値段」「ページ数(読了までの長さ)」「入手可能さ」という定量的な指標で分類してみた。本リストを選んだのは、お
今年も残すところあとわずか。 へっぽこな私も一年を少しだけクルクルッと振り返ってみました。 そこで、今回は私らしく「私が今年購入した絵本」の紹介&おすすめをさせて頂きたいと思います。 絵本のことは度々記事にしているんですけど、実はまだ書いていないものもあったりします。また、今回は2014年に発売した絵本に限定したいと思います。 (だってね、…そうしないと…どエライことに…んぐぐっ!) ではではとっとこまいりましょうー。 *** 『へろへろおじさん』 佐々木マキ(福音館書店) 月刊絵本「こどものとも」の2月が佐々木マキさんだったので迷わず購入しました。 おじさんがお手紙をポストに入れに行くと言うシンプルなお話なのですが、階段でボールを踏んでしまい、だだだんとおちてしまったり、女の人が2階で干していたマットがどさっと落ちてきたり、お気に入りの帽子が自動車に轢かれてぺしゃんこになったりと、何とも
優れた本には、世界との関わり方を変える力がある。流行を追うのではなく、物事の本質をつかむことができる本。読み終えると世界の見方が変わり、目の前に道が開ける本。そんな本に出会うと、自分の可能性が広がることを感じる。 今回は、数学・科学・デザイン・文章など、様々なジャンルの名著を紹介したい。 数学 世界を変えた17の方程式 作者: イアン・スチュアート,Ian Stewart,水谷淳出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2013/03/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 普段は意識していないが、私たちの身の回りは方程式で満ちあふれている。インターネット、GPS、電子レンジ、高層建造物、金融、そして核爆弾まで。科学技術は、自然の中に隠れているパターンを解明することで発展してきた。本書は方程式にまつわる正と負の側面を、ドラマチックに丁寧に教えてくれる。 ➤ 世界
呼吸をするように本を読む毎日が 夫赴任中でさらに加速してどうにも止まらない状態の昨今。 私の趣味が読書であると知った友人たちから、 我が子に何か小説をお薦めしてくれないか。と頼まれることがままある。 たいていは小学生の高学年から中学生1、2年生の親御さん(3年生は受験……) ”親からの依頼”である。 という事を念頭に入れて私が気を付けたのは ・暴力描写の少ないもの(特に身体的にバイオレンスすぎるものはやめる) ・性描写のほとんどないもの(もはや学校推薦図書的か。健全過ぎる) 暴力描写・性描写のどちらに関しても少しづつ触れてもいい年齢だと思うのだけど 親からの依頼なので、ここはぐっとこらえる。 〇上死ウンヌンから始まる「後宮小説」も 読み始めてすぐに「ママ―腹〇死って何ーーーーーーー?」って聞かれる危険性を考慮して涙を飲みながら外したぐらい(しかしあれはアニメと共に名作) では。 読書感想文
そろそろ全国のSF研に新入生が入るころだろうし、思い出話として語ってもいいかなと思ってこのエントリを書いた。 そもそものはじまりとして、高校3年の春休みにスタージョンの「海を失った男」を読んでSFの凄さに感銘を受け、そこからSF棚に平積みされていた伊藤計劃、円城塔、飛浩隆といった面々を消化し、いつの間にやらSF研のドアを叩いていたという、そういう人間である。 なお、見事に青背ばかりが並ぶわけだが、実は20世紀SFをオススメされたり、SFマガジン2000年2月号をオススメされたりすることも当然あった、と書いておく。ただ、残念なことに、アンソロはSF入門に極めて便利な一方で、僕自身がオススメされた時の記憶があまり残っていないので今回は避けることにした。 ※追記 これだけは書いておかなければ誤解を生むと思いましたので書きます。今の京大SF研と違って教養主義的である、というコメントがありましたが、
異世界召喚・転移・転生ファンタジー小説の歴史 日本の異世界(異界)へ行く物語の歴史は、1820年以前よりもさかのぼれます。平田篤胤ののこした『仙境異聞』は仙界で暮らした少年の話をまとめ、宮地水位が記した『異境備忘録』は神界や魔界への旅の記録をのこしています。これらはファンタジーというよりオカルト的要素が強く出ています。 異世界召喚ファンタジーといえば、高千穂遙さんが1979年に書いた『異世界の勇士』が有名です。高校生の主人公リュージが異世界へ招かれて災厄を救う物語です。また、半村良さんの『亜空間要塞』(1974年)も異世界転移作品といえるかもしれません。 1991年ころから、不安定な社会情勢を背景に、異世界へ行く物語が増えはじめます。しかし以降、現代世界から異世界へ行く召喚・転移ものはなりをひそめ、異世界を舞台にした異世界の物語、異世界ファンタジーが隆盛しました。 そして2011年。ネット
私と結婚するまで漫画かビジネス書しか読まなかった夫ですが 通勤用に読む本が欲しいというので私の蔵書の中から夫が好きそうなものを貸し出しております。個人的図書館司書です。 夫の好み ・ハリウッド映画が好きということからもわかるように 流れるような文章の美しさよりもエンターテイメント的な展開重視。 ・好みではないが通勤中電車の中で立ちながら読むために単行本や新書はNG※重くて 手に収まりきらないため。文庫のみOK。 ではただただ挙げていきますよ☆ 【銀河英雄伝説】田中芳樹 1巻を読み終わった後に「早く続きを!!」って言う夫が珍しく興奮していた。 全巻読み終わった後に「外伝を!!」というので実家まで取りに帰った。 言わずと知れたスペースオペラの金字塔。日本のSFに銀英伝アリ。 どのキャラクターもとても魅力的で読みごたえがあります。 全巻読破後、友人が「これ…」といって貸してくれた銀英伝のアニメの
by Flickr: David Blackwell.'s Photostream 何十年・何百年と1冊の本が読み続けられることは非常にまれなことですが、一方で今もなお読まれている本も存在します。「軽い読書にオススメ」とは言えませんが、聖書やシェイクスピアから「ベルゼバブの孫への話」といった聞き慣れないものまで、「人類の歴史に大きな影響を与えた」という観点で選ばれた本&文書をまとめたのがマーティン・セイモア・スミスのThe 100 Most Influential Books Ever Written(世界を変えた100冊)です。海外での書評としては、このリスト自体が人文学のイントロ・入り口としてはよくできているので、原著に当たるべしとなっているものが多くなっており、これら100冊を入手して読破すればある種の達成感が得られるだけでなく、もっと違う価値を自分自身にもたらしてくれるはずです。
ヤングアダルトの範囲を活字以外の作品にも拡張するなら、2011年最高のヤングアダルト作品は、幾原邦彦監督のTVアニメ『輪るピングドラム』になります。幾原邦彦は、社会から見捨てられた子供たちがこどもブロイラーという工場のような場所で透明な存在にされるという設定で、子供の置かれている状況に対する厳しい認識を示しています。しかし、その中で生き抜くための力強い励ましを作品に込めていました。 90年代の幾原作品『少女革命ウテナ』で叫ばれていた「世界を革命する力」は、もはや子供たちから奪われてしまい、『輪るピングドラム』のキーワードは「生存戦略」になっています。では、厳しい現実の中で「生存戦略」に明け暮れる子供たちに児童文学はどのような指針を示すことができたのか、2011年の児童文学を振り返ってみましょう。 ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫) 作者: 紅玉いづき,村松加奈
147 : まぐろ(catv?) :2010/12/14(火) 03:17:32.40 ID:G9aL3QmE0 枯木灘 148 : コーンスープ(京都府) :2010/12/14(火) 03:18:49.47 ID:wZHMWZ2B0 枯木灘は凄いらしいな。 4 : ボジョレー(九州) :2010/12/14(火) 00:08:18.09 ID:vfi7yzd8O 京極夏彦 姑獲鳥の夏からてっその檻まで 5 : ハンドクリーム(埼玉県) :2010/12/14(火) 00:08:18.36 ID:pf031AtV0 刑務所のリタ・ヘイワース 8 : 風呂吹き大根(福岡県) :2010/12/14(火) 00:10:19.45 ID:nTkIYvCqP BE:287803073-PLT(18678) 内田百閒の「ノラや」 6 : 風呂吹き大根(東京都) :2010/12/14(火) 00:
SF作家の円城塔先生が読書メーターで読書記録をつけているのですが、たまに簡単な一言コメントをつけていて(すばらしい、とか圧倒的だ、とか)これが結構な精度で埋もれた良書を見出してくれるので、僕は個人的に大変読書の参考にしておるのです。 今回は勝手にそのまとめです。独断と偏見で選定しているのと僕が読んだ本はリストしていないのであまり気にしないように。ちなみにこれは第二回ですので、その続きからです。前回→円城塔が読書メーターで良著判定した本まとめ - 基本読書 「──」←の後ろが、円城塔先生のコメントになります。 1.ザナドゥーへの道──奇蹟的に素晴らしい。 2.楽しみながら知性の鍛錬 ガードナー傑作選集 - ゲーム,パズル,マジックで知る娯楽数学の世界──良著だが訳はひどい。 3.やんごとなき読者──ああ、これは良い本だなあ。 4.アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ──良著。 5.機械と
タイトル通りの内容です。個人的な好みを優先させたランキングになっているので、そこのところはご了承ください。なおシリーズものに関しては、90年代にまたがっているものや、まだ完結していないものもあることをお断りしておきます。 精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) 作者: 上橋菜穂子,二木真希子出版社/メーカー: 偕成社発売日: 1996/07/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 214回この商品を含むブログ (104件) を見るこれに関しては説明の必要はないでしょう。1996年から始まり2007年に完結した現代日本を代表するファンタジーシリーズです。上橋枠はこちらにするか「獣の奏者」にするかだいぶ悩んだのですが、「獣の奏者」はファンタジーとみるよりも生物兵器テーマのSFとしてみた方がおもしろいんじゃないかということに思い至り、こちらを選ぶことにしました。妖界ナビ・ルナ (1) 解
趣味の店・空想堂 読書メインの雑食系お気楽感想サイト。好きなものを好きなように楽しんでます。 ※当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。 先日拝見した、「男性にオススメのファンタジー」(by 宵の徒然様)、「女性におすすめのSF作品10」(by なまくらどもの記録様)という記事に影響を受けて、かーなり前から書きかけては途中で力尽きて放置を繰り返していた記事を頑張って書き上げた。 ライトノベルでなんだかんだとよく見かける(ような気がする)伝奇時代小説系に影響を受けて、いわゆる一般歴史・時代小説に興味をもった人にオススメするならどのあたりがいいかなぁとぼんやり考えたまとめです。(そのまま制限なしだとキリがなくなったので、「一作家一作品」、「ある程度『現実』との接点がある」、「より娯楽性が高いもの」、「入手難易度低め」という自分ルールを導入する。) ああそれから、「何でこの作品or作
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