9月19日に米国出版社協会(AAP)から発表された2013年前半の出荷統計によると、成年向けE-Bookの市場規模は6億7,770万ドルで、前年の同期間を5%上回った。最初の4ヵ月が12%増だったので、さらに減速したことになる。強力なベストセラーを欠いた児童・青少年向け分野は45.6%減の8,370万ドルと大幅なマイナスとなった(前年は1億5,370万ドル)。 出版社は売上げより収益を重視 児童・青少年向けについて補足すれば、2011年の同期が4,000万ドルあまりなので、2012年同期の数字が、特定のベストセラーに偏った瞬間的なものであったことになる。商業出版物全体の売上は6.2%減って31億ドル。またE-Bookのシェアは27.8%で、1-4月に記録した28.7%からは1ポイントあまり減った。出版社のデジタル熱もこれで冷めるだろうか? それはない。以前にも述べたが、そもそも商業出版社全