◆図書利用購入費増も利用率伸びず 別府市立図書館(中尾薫館長)の2009年度末の蔵書数、年間貸出冊数、利用登録者数といった利用状況を示す数字が、人口規模や産業構造の似通った全国の自治体の中で軒並み最下位だったことが日本図書館協会(東京)のまとめでわかった。館長が非常勤で、正職員の司書も配置しない市側の図書館軽視の姿勢を疑問視する声もある。 別府市立図書館は、同市千代町の旧市役所跡に立つ市南部振興開発ビル2階にある。延べ床面積は1350平方メートル。09年度末の蔵書数は13万6千冊、年間貸出冊数は23万6千冊。図書カード登録者数は人口12万1千人に対し、1万100人だった。駐車場は14台分しかなく、ビルに同居する三つの公共施設の共用だ。 同協会発行の「日本の図書館 統計と名簿2010」に記載された、別府市と人口(10万〜15万人)や産業構造が似通った全国34の自治体の公立図書館と比べた