ビッコミ(小学館)、チャンピオンクロス(秋田書店)、リマコミ+(集英社)などの、ウェブブラウザからアクセスする「ウェブマンガ」(ブラウザマンガ)の開発・運用を手がけるコミチの萬田大作氏に、マンガに強い電子書店は苦手だがウェブマンガ誌にはできることや、少年マンガ、青年マンガ、女性マンガの読まれ方の違い、今後の国内マンガ市場の展望について訊いた。 前編記事<マンガは「アプリ」だけじゃない…ここにきて、じつは「ウェブ漫画誌」が超重要になっているワケ> 「#マンガが読めるハッシュタグ」からさらに続きを読みにやって来る ――やはりウェブマンガ誌ではSNSからの流入のボリュームが大きいのでしょうか。 萬田 かなり大きいですね。ですからわれわれはウェブサイトだけでなくSNS運用もやっています。SNSではいかにも企業発信的なものには反応が薄く、発信者個人が何者なのかが明確で、その人個人を理解してもらうこと