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ブックマーク / machida77.hatenadiary.jp (7)

  • 『MASTERキートン』の「ナイフは至近距離なら銃より速い」は本当か - 火薬と鋼

    前々から書こうと思っていた漫画『MASTERキートン』のナイフ術についての話を書く。 『MASTERキートン』の主人公、平賀=キートン・太一は元英軍特殊部隊SAS隊員・考古学者・保健調査員の3つの顔を持つため、作品に様々な知識が登場し、軍隊格闘技、近接戦闘に関する話も出てくる。 中でも「狩人の季節」「獲物の季節」「収穫の季節」の一連のエピソードのナイフに関する話は覚えている人が多いのではないだろうか。 MASTER KEATON / 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル) 作者:浦沢 直樹小学館Amazon ナイフの有利を説く場面 単行2巻から該当する部分を引用してみる。画像下にナイフ術に関するセリフも引用した。 なお、私が持っているのは古いコミックなので現在入手できる完全版とは違う部分もあるかもしれない。 この話では同じ説明が3つの場面で登場する。 まずは主人公・平賀=キートン・太

    『MASTERキートン』の「ナイフは至近距離なら銃より速い」は本当か - 火薬と鋼
    feel
    feel 2017/03/09
  • 電子書籍を導入した大学図書館の一年 - 火薬と鋼

    私の勤務先の大学図書館では昨年6月から電子書籍を導入した。 予算が少ないので一年間で購入した電子書籍は36点。契約先は丸善e-bookと紀伊国屋NetLibrary。 ここ数年で一般向けには数多くの電子書籍サービスが登場したが、大学図書館で利用者に提供できる電子書籍サービスは限られている。 学術情報を中心とした図書館向けの電子書籍PDFベースだ。全文閲覧できるが、ローカルに全文保存することはできず、一度に保存・印刷できるページ数には制限がある。サービス範囲や利用方法、インターフェースの面で一般に販売されている電子書籍とは別の進化を辿っているものだと思ってほしい。電子書籍になっているタイトルも専門書中心で、出版社にも偏りがある。 大学図書館電子書籍導入からその後の一年について、簡単に書いてみよう。 ・まず各社の電子書籍サービスの説明には要注意。学外からのアクセスや貸出サービスの導入などは

    電子書籍を導入した大学図書館の一年 - 火薬と鋼
  • 図書館総合展の「“武雄市図書館”を検証する」 - 火薬と鋼

    第15回図書館総合展に行ってきた。 今回は「“武雄市図書館”を検証する−ニュースとなった〈武雄〉から〈公共図書館界〉がみえてくる−」(公式)を聞いた。 パネリストは 佐賀県武雄市長・樋渡啓祐氏、 慶應義塾大学文学部教授で私の大学・大学院の恩師である糸賀雅児氏、 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)株式会社プロジェクトリーダー高橋聡氏、 コーディネーターは湯浅俊彦氏(立命館大学文学部教授)。 これまでの報道の中には糸賀先生が武雄市図書館の現状について肯定的ととられるような記事もあったが(糸賀先生を知っている身としてはメディアによる編集を疑うほど)、今回のフォーラムではかなりつっこんでいた(あれでも甘いという人もいるかもしれない)。 糸賀先生の指摘は、図書館としての各スペースと利用の実態についての話が中心。 「目的外使用のスペースが多く、図書館資料が使われず、スタバで雑誌を読んでいる利

    図書館総合展の「“武雄市図書館”を検証する」 - 火薬と鋼
  • フィクションにおけるナイフ格闘のリアリティとリアル - 火薬と鋼

    肩の調子が悪くてトレーニングに行けないので時間ができた。 以前から書こうと思っていたフィクションのナイフ戦闘について、簡単な解説と現実の技術を取り入れる可能性を書いておこう。 戦闘シーンのナイフ アニメやゲーム漫画小説と様々なフィクションでナイフが登場する。 しかし実際のナイフ格闘の技法が使われる事は少なく、リアリティを詰める方向性の作品でもなかなかちゃんとした技術は登場しない。理由は色々あるだろうが、他の格闘技・武術と比べて他の創作に登場する機会も現実の世界で見る機会も限られているからだろう。 単純に出番が少ないというのもあるかもしれない。また、フィクションにおけるナイフと言えばチンピラ、ゴロツキの武器か、兵士、殺し屋の武器であり、他の格闘技や武術のように丹念に技を描写するのに向いていないこともある。 しかし例えば兵士・元兵士、殺し屋といったプロフェッショナルの描写として、フィクショ

    フィクションにおけるナイフ格闘のリアリティとリアル - 火薬と鋼
  • 図書館からBL小説を締め出すな - 火薬と鋼

    堺市立図書館BL小説の扱いについて、いまだにあちこちで議論がなされている。 BLBL読みを貶めるのもいい加減にしてもらいたい。 - __ScrapBook of Plumberのはてブコメントを見ていてまた腹が立ってきたのでエントリを立ててみる。正直いって、この種の知識がなさそうな人のはてブのコメントにはろくなものがない。 自分の見解は前に図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(3) - 火薬と鋼に書いた通り。 私個人の見解を表明しておきます。まず私は図書館資料の価値論と要求論では価値論に重きを置いていて、ボーイズラブ小説を大量に受け入れることには否定的です。しかしそれは収書方針や他の蔵書との兼ね合いで総合的に専門家(職員)が検討すべきことであり、ボーイズラブの図書だけを特定の嗜好・倫理観を元に排除、規制することにも反対します。まして受入済の資料を規制するのはかなり強い

    図書館からBL小説を締め出すな - 火薬と鋼
  • 図書館はなぜBL小説を受け入れたのか・その他の問題 - 火薬と鋼

    今回は図書館情報学の話に自分の感情の話も混じっているので、分かりにくいし賛同や理解が得られない部分もあると思う。 堺市立図書館BL小説の一件について、http://d.hatena.ne.jp/Thsc/20081114/p2に対しての反応である。Thscさんの論は、肯定できる部分とそうでない部分があるのだが説明が難しい。Thscさんの論だけに限定せず、この問題を取り巻く話全般に広げてしまっているが、勘弁してほしい。Thscさんの問題意識とズレてしまっている部分は、もう図書館情報学に関わった挙句の病気のようなものだ。 まず、これまでここでは図書館が既に所蔵している資料の扱いについての原則を説明してきた。 これは、図書館がどういう原則で活動しているか、それ自体知られていないのではないかと思ったため、理解しやすい部分から説明したほうが良いと思ったからである。 実際にはどうしてそのを買ったの

    図書館はなぜBL小説を受け入れたのか・その他の問題 - 火薬と鋼
  • 図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(1) - 火薬と鋼

    最近、公共図書館BL(ボーイズラブ)の資料を置くことについて色々とニュースになり、ブログでも話題になった。 まず、この手の問題は当然のように過去に参考になる例がある。 この問題は2つの方向性から考えられる。 (1)性的な描写のある資料をどう提供するか (2)同性愛の描かれた資料をどう提供するか この2つは「資料が偏っている」との批判も交えて入り組んでおり、(1)や(2)のような特定分野の資料を排除したい動機で資料の偏りが叫ばれることが多い。 まずは(1)の例について紹介しよう。具体的な事例ではないが、比較的近い話として青少年条例が制定され、有害図書指定が進んだ1990年前後の時代の例がある。 先例:有害図書と図書館 図書館界として大きく有害図書が取り上げたのは1992年の図書館雑誌の特集や全国図書館大会においてである。 背景として宮崎勤事件においてポルノコミックが犯人の人格形成に寄与した

    図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(1) - 火薬と鋼
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